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どうする?日本経済

「豊かに生きるための方法」を文字にしよう!


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    「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

    第60回 
    「豊かに生きるための方法」を文字にしよう!
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【自分で考え、自分で作ることが当たり前だった私の少年時代】

私は1959年(昭和34年)の生まれだ。
少年時代は、今と比べればモノはまだ少なく、
いわんや、サービス業と呼ばれるものはほとんど行き渡っていなかった。

とはいえ、終戦からすでに十数年を経ていた日本では、
食うに事欠く人は少なくなっていたし、モノやサービスがなくても、
自分で考え、自分で作り、自分で努力すれば、大方の目的は達成できた。

子どもの私は、その時代、とにかく金のかからない遊びを山ほど考案した。
まだ「アイデア」などという言葉を知るよしもない年頃だったが、
自らが考案した事柄が価値になることは、子ども心に幸せだった。
何より、自分が考えた遊びだから、自分の好きなこと、得意なことが、
ふんだんに取り入れられている。周囲もさることながら、本人が楽しい。
ただし、生きることは、子どもであっても決してラクなものではない。


【不足や困難をすり抜けるアイデアを見つけて、人は逞しくなる】

私は勉強と体力には自信があったが、
半面、多くの子どもが普通にできることが、およそできなかった。
自転車に乗れない。だから私は全身傷だらけになるほど特訓した。
ハーモニカが吹けない。だから私は唇が腫れ上がるほど毎晩練習した。
左右がわからない。歌が歌えない。片目が見えない。しかも上がり症で夜尿症……。
私にとっての子ども時代とは、
次々と露顕する「恥」をクリアするために、ひたすら努力する日々でもあった。

モノも少なく、サービスもなく、もちろん金もなく、
また私自身が、あれができない、これもできない、いわば、ないないづくし。
そういう外的障壁と内的障壁の隙間を縫うようにして、
少しでも豊かな時間を過ごすための方法を、子どもの私は必死で考案した。
我ながら頑張ったと思う。
頑張れば報われると信じていたからだ。夢と希望だけは、絶えず心の片隅にあった。

ビジネスを発想する、考案する、企画する、ということも、似たようなものだ。


【日本社会と経済のどん詰まり感は、確かに否めない】

あっと言う間に、その時代から半世紀以上の月日が流れた。
いったい今は、どんな時代なのだろう? いや、本当に知りたいのは、
今、日本人は、どんな時代感覚を抱いて日々を過ごしているのか、である。

アベノミクスも日銀の異次元緩和も功を奏さず、
デフレーションが当たり前の経済状態になってしまった。
にもかかわらず、消費税増税と財政引き締めが延々続いている。
自然災害の発生も続くし、それに手を打たない政策も続いている。
働き手不足も続く。なのに働き方改革で、働く時間も減り続けている。
だから所得も減り続ける。言うまでもなく、人口も減り続けている。
五輪の高揚感もない。国際社会における日本の立場もお寒い限り……。

日本社会と経済のどん詰まり感が、ジワジワと日本人を疲れさせ始めている。
そんなことはないだろうか。

何もなかったが、夢と希望にあふれた50年前、60年前。
今は何でもあるが、夢と希望が薄れゆく時代。
まるで正反対とまで言ったら、言い過ぎかもしれないが、
時代の流れの角度は、どう考えても私の子どもの頃とは逆向きだ。


【真に危惧すべきは、時代に染まり、自らを見失うこと】

そういうパッとしない時は、下手に動かないほうがいいという意見もある。
しかし、パッとしないのは今だけだろうか? 
世の中が急に上げ潮になると考えるには、無理がある。
だとすれば、来年も再来年もその先も、動かないほうがいいことになり、
結果、大半の日本人が、何年間も決断や挑戦をしないことになってしまう。

時代の空気は侮れないが、空気に染まってしまうことのほうが怖い。

結局、時代の様相がどうであろうと、
一度限りの人生を豊かにするものは、自らの才覚と努力と勇気であり、
支え合い、助け合い、励まし合える仲間の存在である。
時代に翻弄されて、その「当たり前」をうっかり見失うことのほうが百倍怖い。


【NICeなビジコンで、自力で生きるためのヒントを掴もう!】

第6回NICeなビジネスプランコンテストのプラン募集が始まっている。
届いたプランに目を通すたびに、胸が熱くなる。
事業のスケール感、着眼点の面白さ、書類作成の巧拙などは様々だが、
いずれも自分の力で、自分の人生を切り拓こうとする気概が滲み出ていて、
変な言い方かもしれないが、読んでいて救われるような気持ちになる。
「日本はピンチだが、日本人は大丈夫だ」。そんな思いが胸に広がっていく。

読者の皆さんも、エントリー用紙を使って、頭の中にある、
「豊かに生きるための方法」を文字にしてみてはどうだろう。

すぐに取り組めなくてもいいし、自分一人では実現困難なプランでもいい。
書くことで、自力で生きていくための縁(よすが)が掴めるかもしれない。
書くことで、どういう仲間が自分に必要なのかが見えてくるかもしれない。
評価うんぬんではなく、自分のために、頭の中にある事を文字にしてみる。
そんなふうに、NICeなビジネスプランコンテストを使ってもらえたら本望だ。

エントリー用紙は以下からダウンロードできる。
https://www.nice.or.jp/2018bizcon.doc
記入項目はいたってシンプル。さあ、ぜひ試してみてほしい。
皆さんのその第一歩の集積が、次の日本の芽になるはずだ。

<一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.75
(2018.10.22配信)より抜粋して転載しました。
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※第6回NICeなビジネスプラン応募は2018年10月26日に締め切りました。
応募総数151プランの頂点を決めるファイナルステージは、
12月8日(土)NICeつながり祭り2018にて行います。
グランプリを決めるのは、参加されたみなさん全員による投票です!
どうぞご来場ください。詳細&参加方法はこちら https://www.nice.or.jp/archives/43462


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