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どうする?日本経済

平和と安全


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    「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

    第56回 平和と安全
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【6月18日朝、大阪で大きな地震が発生】

6月12日、シンガポールで、世界が注視する大イベントが開かれた。
「第1回 独創的なヘアスタイル世界選手権 ファイナルステージ」である。
東洋代表の金選手、西洋代表のトランプ選手、ともに一歩も譲らぬ髪形だ。

などと、呑気なジョークで、このコラムを書き始めていた矢先、
大阪北部を震源地とする大きな地震が発生した。
また来たか……。
この胸の締め付けられるような思いを、もう何度経験しただろう。

海底のプレートの沈み込みで生じるトラフも怖いし、
今回の地震の原因と考えられる活断層も怖い。
何度も書いてきたことだが、今の日本は間違いなく「地震列島」だ。

生命の危険、財産喪失の危険、そして経済停滞の危険をもたらす地面の上で、
私たち日本人は日々の暮らしを営んでいる。

今回の地震で亡くなられた方のご冥福を祈念するとともに、
有形無形の被害を受けた方々の一日も早い復活を願うばかりである。
また、そのためにNICeが役立てることがあれば、何でもする。


【そもそも半島に戦争の危機はあったのか?】

さて、あらためて米朝首脳会談について。
冒頭でジョークを書くくらい、会談そのものに驚きの要素はなかった。
もっとも、評価は分かれるところで、
「何の具体性もない約束事」という批判が少なくないが、
「話し合いの第一歩を踏み出した」という肯定意見もある。
物事を、どこから見るかによる違いといったところだが、
少なくとも、米朝間で武力が行使される事態に至っていない状況は悪くない。

もっとも、本当に「戦争の危機」は存在したのだろうか?
以前にも指摘したが、この間の米朝の緊張関係は、
アメリカが、日本に巨額の防衛装備を買わせるための罠だったのではないか、
私はずっとそういう印象を抱いてきた。


【11月中間選挙に向け、得点を重ね続けるトランプ氏】

オバマ政権時代、日本は陸上イージスの購入をどれだけ迫られても、
決して首を縦に振らなかったのだが、天才商人トランプ氏が登場した途端、
あっさりと防衛予算をぶん取られたのだから、そう考えても無理はない。

結果、トランプ氏は着々と手柄を上げている格好だ。
長年の貿易赤字の対象国である日本の財布を開かせ、
同時に、「危険な国の独裁者」を「おとなしくさせた」のだから。

これで今年11月の大統領選中間選挙もうまくいくはず。
「いや、でも、まだやるべきことはある」と、トランプ氏は考えている。
最大の商売敵である中国を叩かないと、いけないと。

米朝首脳会談終了直後に、
アメリカは知的財産権侵害問題に絡めて対中制裁の発動を決めた。
米朝会談が無事終了したため、
「これで中国に気を遣わずに済む」と言わんばかりの早業だ。
当然、中国も同規模の報復措置で応じると表明した。

加えて、カナダのトルドー首相が「米国に振り回されない」と言明したことに対し、
トランプ氏は「貿易問題で米国に対抗すれば大きな代償を払うことになる」と発言。

日本、北朝鮮、中国、そしてEUやG7各国……。
「アメリカファーストの邪魔をする奴らは、全員叩きのめす!」。
さながら西部劇に登場する、やる気満々の保安官である。

この調子で進めば、「公約どおり」の姿勢を見せるトランプ氏が、
中間選挙で有利に立つことは予想に難くない。


【ひとつの勇み足が、歴史を変えてしまうこともある】

ところが、事ここに至って、私は以前とは反対に、
いずれどこかで戦火が上がるのではないかと危惧するようになった。
「戦争の危機」は、あるのかもしれないと。
トランプ氏が、あまりにも「やり過ぎる」からだ。

私は決して好まないが、ビジネスの進め方の中には、
自らに有利な条件を引き出すために、相手を追い詰める方法がある。

しかし、ビジネスはあくまでビジネス。
その駆け引きによって、多くの人々の生命が失われるようなことはない。
しかしトランプ氏は、その手法を国家間の交渉に持ち込んでいる。

トランプ氏にしてみれば、
ギリギリのところで攻撃をコントロールしているつもりだろうが、
相手の捉え方次第では、あるいは、自らの陣営の足並み次第では、
そのギリギリが、一線を一歩踏み出してしまう危険があるのではないか。

あくまで商売のための脅しのつもりが、相手の予想外の反撃に合い、
引っ込みがつかなくなって、紛争が泥沼化していく……。
そんなストーリーを思い浮かべる私は、心配性に過ぎるだろうか。


【難しく考えず、望むとおりに行動すべし】

地震の活動期と、世界経済・世界情勢の混迷期。
今、日本はそういう時代の真っ只中に存在している。
内憂外患という表現が、まったく大げさではない状況である。

難しいと言えば、確かに難しい時代に私たちは生きているのかもしれない。
が、一方で、こうも思う。
「難しく考えるから、難しくなるのだ」と。

戦争と平和、どちらを選ぶのか?
危険と安全、どちらを選ぶのか?
実に簡単な二者択一だ。

外国の圧力に屈しない柔軟な政治、
地震や津波に負けない強靱な国土、
そして、それらをあらゆる形で後押しする、私たちの事業。

これらが揃えば、何も不安はない。
難しく考えず、望むことを正直に追い求めることが肝心だと思う。
まさに「具体性のない意見」だという批判はあるだろうが、
そう思うこと、そういう思いを表明することが、大切な第一歩だ。

<一般社団法人 起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.67
(2018.6.21配信)より抜粋して転載しました。
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