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つながり力で起業・新規事業!
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Vol.17【増田紀彦の視点・配偶者控除見直しには、起業で応えよう!】




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                       2014.4.21 
   「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.17

     
     起業支援ネットワークNICe http://www.nice.or.jp/

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このメルマガはNICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の中小企業支援・創業支援機関の方々に送信しています



  ┃目┃次┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
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【1】「事例に学ぶ! 新事業実現法」

 新たなつながりで誕生した新たなビジネス事例、
 その起点となる発想と実現へのポイントを紹介

【2】「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

 厳しさを増す経済・経営環境に立ち向かうために、
 増田代表が送る、視点・分析・メッセージ

 第16回 
 配偶者控除見直しには、起業で応えよう!

【3】「pickup! NICeな仲間の日記から」

 全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い
 学び合うNICeのSNSの中から、投稿記事を転載

【4】最新情報
 主宰・増田紀彦代表「切磋琢磨の会」
 第2回 開催速報、他10本

【5】活動予定
 NICeの主な勉強会



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    「事例に学ぶ! 新事業実現法」

     第17回
     障害者を雇用する全国の先輩経営者たちと出会い
     会計・経理の専門性を活かし障害者自立支援事業へ
     
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 東京都中央区/NICe正会員・佐藤浩司(さとう・こうじ)さん
 株式会社 サポートケイ 代表取締役
 HP http://www.support-k.com/
 障害者自立支援HP http://www.jiritsushien.com/
 NICe会員情報はこちら
 http://www.nice.or.jp/category/members/members-tokyo/page/3
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◆経営者として次の10年を拓くために大学院へ

10年ひと区切りというが、次の10年へ向け何をすべきか、
思い悩むより、行動を起こした先で拓けたと語るのが佐藤浩司さんだ。

佐藤さんは、飲食店に特化した経理代行・人材紹介業の(株)サポートケイが
創業10年目を迎えた秋、経営の基礎をしっかり学び直したいと、
2011年4月、法政大学大学院政策創造研究科へ入学した。

授業は週3日の夜間と、土曜日の昼夜、さらにゼミは
全国の中小企業や商店街への視察も多い坂本光司教授の研究室を選択した。
『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)の著者でもある教授とは、
勉強会などで入学以前から顔なじみ。
教授の現場第一主義に共感し、自分の目と耳で体感し学びたいと飛び込んだ。

一方、本業のほうでは入学半年後に、社内にセミナー室を設け、
基金訓練(厚生労働省 緊急人材育成支援事業)にも取り組んでいた。
だが、危機感も抱いたという。
「訓練校はほかにも多く、独自のカリキュラムの必要性を感じました。
もうひとつ、受講生の中に、精神障害かなと思われる方がいたのです。
職業訓練を経て就職したとしても、就職先のサポートは十分なのだろうか」
この思いと大学院での数々の出会いが、後に、新規事業へとつながっていく。


◆業務工程であり経営資源である簿記を、独自カリキュラムの講座に

大学院入学の翌5月から、ゼミでの視察も始まった。
視察先はこれまで250カ所、うち障害者を雇用している企業は150に及ぶ。
勉強会でも研究室でも、準備や後片付けなどを自発的に行う佐藤さんは、
視察を通じて、経営者の考えを聞き取ると同時に、
職場の雰囲気や従業員の意欲にも触れ、毎回感動を覚えるという。

「視察で学んだことが私の会社とどのようにつながるか、手探りでしたが、
障害者の自立を支援したいという思いはずっと持っていました。
当社には簿記を教えるスタッフも、実践の場もあります。
それらを生かして、精神障害者に専門知識やノウハウを習得してもらい、
社会へ送り出していきたい、障害があっても仕事ができることを証明したい。
自社でやりたい、いや、できる!やれる!やろう!と」

とはいえ、精神障害のある受講生を募集するには
基金訓練の実績しかない状態では信用度が足りない。
そこで佐藤さんは精神障害者用に独自のカリキュラムを作成し、
複数の支援機関や支援団体を訪ね回り、出張講座を提案した。

こうして2013年3月、NPO法人 WEL'S 新木場で出張講座がスタート。
手応えを感じた佐藤さんは、同年11月、
講座開催と受講後の訓練、就職斡旋までをサポートする新事業を立ち上げ、
翌月、東京しごと財団の障害者委託訓練も受諾した。


◆10年先にとどまらず、さらに未来へ。障害者の自立と企業の架け橋に

2014年2月には、受講生のうち精神障害者2名を雇用した。
ひとりは、日商簿記検定試験2級に96点で合格、
もうひとりも簿記学校への入学を決意するほど意欲にあふれているという。
「専門知識を学び、試験へ挑むことで、目標にも自信にもつながります。
その手応えは障害者本人だけではなく、私にとっても同じく自信に。
彼らを雇用したことは、ほかのスタッフにもいい刺激になっています」

とはいえ、紆余曲折も試練もあった。
佐藤さんが大学院に入学してから、学業・視察出張と不在がちになり
社内コミュニケーションが低下。
次々と社員が去り、現在のスタッフはすべて入れ替わっている。
また、多忙を極めた疲労からか、今冬、軽い脳梗塞も起こした。
「退職した社員たちには申し訳ないことをしたと思いますが、
今は社内のモチベーションもとても高く、
病気を機に酒断ちしたおかげか、体重が10キロ減りました」
と、今でこそ元気に笑うが、
新規事業の立ち上げまでの道のりは容易ではなかっただろう。

だが、その分得た成果と未来への目標に、佐藤さんは燃えている。
近い将来、視察するだけでなく、視察を受け入れる側として態勢を整え、
思いを共有できる経営者の仲間も広げたい。
会計事務所や上場・大企業への人材斡旋、さらに複数の支援を担える
「障害者総合支援法にもとづく多機能型事業」にも取り組む考えだ。
何よりも、以前は曖昧だった経営ビジョンが明確になったと喜ぶ佐藤さん。
Webサイトに今は堂々と記している。
目指すは10年先、どころか、さらに未来へ。
「100年続く良い会社」と。



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    「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

     第16回 
     配偶者控除見直しには、起業で応えよう!
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【控除廃止なら、6300億円の税収アップ】

配偶者控除の見直しが取り沙汰されている。

配偶者控除とは、納税者の配偶者に収入がなかったり、少なかったりする場合、
納税者の所得から一定額を控除する制度のことであり、
現行では、配偶者の年収が103万円以下、もしくはゼロなら、
納税者の年間所得から38万円が控除される。
もっとも103万円が絶対的な限度というわけではなく、
最大141万円まで、9段階に分けて納税者の所得が控除になる。

現在、配偶者控除の適用を受けている人は全国で1400万人。
また103万〜141万円枠の配偶者特別控除を受けている人も100万人に達し、
両方を足した減税額は6300億円になっている。

したがって、仮にこの制度を全廃すれば、税収は劇的にアップする。
泣くほど苦労しているTPPが日本の思うような結果になったとしても、
10年がかりで3兆円ほどの経済効果なのだから、
配偶者控除の見直しは、政府にとって垂涎の的と言っても過言ではない。


【一体、誰を喜ばせたいのか?】

もっとも政府は、税収増だけを考えているのではない。
同時に「女性をもっと働かせよう」という意図もある。

わが国が、労働力の減少という課題を抱えていることは事実であり、
そこで、「103万円の壁」や「141万円の壁」をなくしてしまえば、
控除適用を考えて就職しない、あるいは短時間しか勤務しない
(主に)女性たちの労働力を、もっと活用できるはずという考えである。

しかし、それで一体、誰が幸せになるのだろう?

女性の中には、力を出し惜しみしているわけではなく、
子育てや介護などのために、短時間しか働けない人たちがたくさんいる。
こういう家庭の経済を、制度見直しは追い詰めることにならないだろうか。
そこからさらに考えれば、少子化をより進行させることにならないだろうか。

もっとも、企業の中には、この見直しを歓迎する会社も少なくない。
女性の就職希望者が増えれば、「いい人材確保のための母数」が増えるし、
何より、労働市場の買い手市場化が進むため、人件費の高騰を抑制できる。


【グローバル資本主義は安い人件費を常に求めている】

大企業や、あるいは政府の一部が追い求めるのは、まさにこの人件費の抑制だ。
企業の市場競争力を高めるべく、コストダウンを突き詰めていけば、
この「費目」における支出を押さえ込むこと以外に打ち手はない。

でも、それでは結局、消費者の購買力も落ちるのだから、
企業のメリットには結びつかないのでは?と、思う人もいるだろう。
だが、そうではない。
今や日本の大企業のお客様は日本国民ではなく、世界の市場だ。

日本国民の所得を増やして、その人たちに商品を購入してもらうより、
日本国民への支払いを抑えて、世界で有利に商売を展開する方が得。
そういう「合理的な判断」をするのがグローバル資本主義の常識である。


【女性の起業を、政府も夫も応援すべし】

大企業などが潤えば、その利潤がやがては下にも落ちて来るという、
トリクルダウン理論を提唱する人もいるが、
それを信じて我慢し続けるのが日本国民のあるべき姿だろうか。

そうではないと思う。
豊かになるための努力を国民が放棄する国に、繁栄などあるはずがない。

前号のコラムで、女性の起業支援をもっと手厚くすべきだと主張した。
http://www.nice.or.jp/archives/21120

子育てや介護に忙しい女性たちを追い詰めるのではなく、
むしろ、その経験を生かして起業できる道を推進することが必要だし、
減税機会を奪われる男性も、それを嘆くのではなく、
起業というかたちでの、妻の自己実現と社会参加を親身に応援することで、
家庭経済の維持に貢献すべきではないだろうか。

<一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>




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    「pickup! NICeな仲間の日記から」
 
    第16回
    野田哲也さんの『スクリーン印刷青年会の2月例会』
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全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合う
NICeのSNSの中から、ご本人の承諾を得て投稿記事を転載。
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S-CUBEという名の、スクリーン印刷青年会の2月例会に参加してきました。

今回の例会内容は、工業系の電子基板などをスクリーン印刷で行う
事業領域向けの講演内容でした。
そのため、グラフィック系のスクリーン印刷を行っている私には、
直接仕事に寄与するものでは無いかもしれない内容でした。

ですが、先端技術とその考え方を学ぶことは重要ですよね。
普段その情報は掴めませんし。手法は同じなので当然応用出来ることはありますし。

最後のまとめに関して、Tシャツなどのアパレル印刷から、
高精細な印刷を求められる工業・電子部品印刷と幅広く事業領域がある
スクリーン印刷の、そのどの事業領域でも当てはまる問題でした。

それは、スクリーン印刷の世論・評価が適正に伝わっていないという問題です。

業界の力が弱いと云うことも有るかもしれませんが、
業界として、適正価値を正しく伝える為にも、考えるべき問題提起だと感じました。

スクリーン印刷愛に溢れた、今回の講師に大変感謝。
同業者の集まりならではの勉強会でした。


※2014年3月1日投稿
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 愛知県名古屋市/NICe正会員・野田哲也(のだ・てつや)さん
 太美工芸株式会社 専務取締役
 NICe会員情報はこちら
 http://www.nice.or.jp/category/members/members-tokai

●NICeのSNSの中に投稿されている、フレンドからの紹介文
「初めてリアルでお会いしたのは2010年10月、
 名古屋で開催されたNICeの勉強会でした。
 それ以降、名古屋で、東京で、和歌山で、
 いつでもどこでも、大きな身体とにこやかな笑顔で
 率先して動き回り、真摯に学ぶ姿は、まさに、
『気は優しくて力持ち』という言葉がぴったり。
 どんな素材でも印刷できる技術力、その行動力、
 ぜひつながってほしい、仲間想いの頼もしい人です」



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    NICe最新情報→ http://www.nice.or.jp/info

《report》 4月20日更新
  主宰・増田紀彦代表「切磋琢磨の会」
  第2回 開催速報
  http://www.nice.or.jp/archives/21869
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《News》 4月19日更新
  つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!
  第22回 NICe全国交流セミナー in 和歌山
  わかやま新報に掲載
  http://www.nice.or.jp/archives/21887
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《Mr.NICe》 4月14日更新
  「増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」44
  「よそ者の炯眼と勇気」
  http://www.nice.or.jp/archives/21776
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《Event》 4月11日更新
  詳細決定:つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!
  第23回 NICe全国交流セミナー in 名古屋 
  http://www.nice.or.jp/archives/21700
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《report》 4月10日更新
  第8回 経営初心者のための個別指導付き勉強会
  開催速報 
  http://www.nice.or.jp/archives/21670
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《News》 4月10日更新
  増田紀彦代表理事が『アントレ』2014春号に掲載
  http://www.nice.or.jp/archives/21639
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《Mr.NICe》 4月8日更新
  メルマガ臨時号 増田紀彦代表理事メッセージ
 「小さくても強い連携ビジネス創出のために!」
  http://www.nice.or.jp/archives/21589
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《Mr.NICe》 4月7日更新
  「増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」43
  「笑いは心の殺菌装置」
  http://www.nice.or.jp/archives/21580
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《News》 4月4日更新
  御礼:公式 Facebook「いいね」500越えました!
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《report》 3月31日更新
  第16回 NICe東海 セミナー&頭脳交換会 
  with 増田紀彦代表・小林京子理事 開催速報
  http://www.nice.or.jp/archives/21500


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  5月のNICeのリアル活動 イベントや勉強会等のお知らせ
   

5月12日 第9回 経営初心者のための個別指導付き勉強会in新橋(NICe後援)
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5月14日 第18回 NICe東海 頭脳交換会 
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5月14日 第10回 経営初心者のための個別指導付き勉強会in新宿(NICe後援)
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5月15日 主宰・NICe代表増田紀彦 切磋琢磨の会 第3回
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5月16日 NICe頭脳交換会in熊本【初開催】wtih増田紀彦代表&小林京子理事
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5月24日 つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!
     第23回NICe全国交流セミナー in 名古屋

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  上記はNICeのSNS登録を問わず、どなたでも参加いただけます。

  詳細・申込みは一覧から→ http://www.nice.or.jp/real_schedule
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 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃  
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4月19日に東京で開催したNICe主催「経営者スキルアップ講座・第5弾」。
http://www.nice.or.jp/archives/20470
講師は、声の専門家である名古屋の協力会員・梶田香織さんでした。
声の印象は、ちょっとした口の動きや意識ひとつで、
劇的に変わることを、実践形式で教えていただきました。
七色の声をもつ梶田さんの美声は、まさに
聞いているだけで心が明るく軽やかになっていきます。
5月24日に名古屋で開催するNICe全国交流セミナーで
司会進行を担当されますので、ぜひ聴きにいらしてください。
実行委員長は、今号の「pickup! NICeな仲間の日記から」に
登場いただいた野田哲也さんです。

また、NICeメルマガvol9
http://www.nice.or.jp/archives/17236
の「pickup! NICeな仲間の日記から」に登場いただいた
長柴美恵さんが率いる『東北応援!チーム整理収納アドバイザー』
http://team-ssad.jimdo.com/ が
明後日4月23日(水)8:15〜 NHKの番組『あさイチ』で
紹介されるそうです! どうぞご覧ください。


次号の「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンは、
2014年5月21日に配信予定です、お楽しみに。
(NICe広報・岡部)


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 http://www.nice.or.jp/login
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 http://www.nice.or.jp/archives/13316

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     つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!

■ 発行: 一般社団法人起業支援ネットワークNICe
■ 〒152-0001 東京都目黒区中央町2-6-8-1F
■ URL:http://www.nice.or.jp/
■ Facebook:https://www.facebook.com/nice.or.jp
■ TEL&FAX (03) 6316-9029
■ Email: jimukyoku@nice.or.jp
■ 代表理事 増田紀彦

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           Copyright(C) NICe
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