■NICe東京定例会 第1回 2009年 5月25日
第2回 2009年 6月29日
第3回 2009年 7月27日
第4回 2009年 8月31日
第5回 2009年 9月28日
第6回 2009年10月26日
第7回 2009年11月30日
第8回 2010年 1月30日 (特別) NICe東京定例会レポート
第9回 2010年 2月22日

 第5回NICe東京定例会レポート

 


2009年9月28日(月)、リーダーズサロン『なみへい』にて、第5回「NICe東京定例会」が開催された。新潟県、茨城県、大阪府、福岡県、宮崎県などからも参加者があり、初参加20名を含む総勢58名の勉強会となった。





■開会のあいさつ
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第5回のプレゼンテーターを務める
有限会社アークグロウ
代表取締役 
萱嶋元明氏
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NICe東京定例会
実行委員長・佐藤浩司氏
NICe東京定例会の実行委員長・佐藤浩司氏の司会によりスタート。
勉強会はプレゼンテーションが10分と意見交換が約50分、3名のPRタイム、その後、集合写真を撮影し、20時10分頃から交流会の予定だとスケジュールを説明。プレゼンテーターを紹介し、ファシリテーターを務めるNICeチーフプロデューサーの増田紀彦氏にマイクを渡した。
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NICeチーフプロデューサー
増田紀彦氏
ネクタイならぬ“ネギタイ”で登場した増田氏からあいさつ。
「今日もしっかり勉強して、しっかりつながっていきましょう。このネギは、宮崎県からお越しのプレゼンテーター・萱嶋さんがつくられたものです。この後の交流会で、シェフが腕を振るって皆さんにご提供します。今日は初参加の方が多いですね。本当は全員にご挨拶いただきたいですが、ぜひぜひこの後、はじめての方と交流していただきたいと思います。
さて、勉強会ですが、プレゼンテーションの後、大きくふたつにプログラムを分けてやり取りをします。ひとつは事業についての質問、その後、事業をどのような市場に展開していったらいいかという提案コーナーです。大いに意見交換をしていただければと思います」



■プレゼンテーション&質疑応答 
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有限会社アークグロウ代表取締役・萱嶋元明氏が登場し、プレゼンテーションを始めた。

青果販売の“八百屋”を営みながら、独自に研究開発を続け、露地・室内でランニングコストを徹底的に抑えた有機・無農薬栽培に取り組んでいる。その研究成果のひとつが、自社開発した液肥だ。青果販売業務の中で出る野菜くずを、複合微生物菌と籾殻により発酵分解し、化学薬品・化学堆肥・殺虫剤を使用せずに植物の成長を促進するエコな液体肥料を開発した。また、籾殻を培地にした栽培方法を確立し、さらに市販の寒天を培地にして生育させる技術も開発。そのサンプルとしてマンゴーの苗を持参し、参加者に回覧した。
また、一般的に室内型野菜工場で課題とされている、施設、光源、換気、それに伴うコスト面での問題をクリアする技術も確立。従来型の水耕野菜工場と、萱嶋氏が開発した室内籾殻+液肥による野菜工場との比較を提示。さらに露地栽培とも比較し、独自技術の室内工場を稼働させた場合、年間ランニングコストは1万5000円なのに対し、同規模生産の露地栽培では化学薬品や殺虫剤の費用も合わせ50?100万円の経費がかかるという数字を示した。露地栽培野菜との価格競争にも十分に勝算があると胸を張った。萱嶋氏の室内型野菜工場で栽培できるのは、葉ものだけにとどまらず、ダイコン・ニンジンなどの根野菜、実ものにも及ぶ。また、イチゴの収穫も8月に実証済みだという。
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この籾殻、寒天、液肥は天然素材であるため、廃棄処理する場合も環境に優しい点が特徴だ。低コスト・低労働力で安心安全な野菜が育ち、台風や自然災害に影 響されることなく、ビルの屋上や家庭・職場などの室内で栽培が可能で、また、高齢者、障害者、農業未経験者でも簡単に栽培できると述べた。そのほかにも、 焼酎かすを活用した、生分解性プラスチックも開発済みであると語った。

いずれの技術も、室内型野菜工場を確立するという発想からの出発ではなく、「自分らのゴミと部屋で、一番欲しい時に、欲しい量だけ、安全かつ新鮮な状態で採って食べる」というのが開発の原点だという。室内で栽培できる方法のひとつとして、これらの技術は二次的に創出されたものであり、露地・室内にこだわらず活用できる技術であると語った。今日のプレゼンでは、これら開発技術とともに、主に独自開発した液肥について、その販売方法や活用法の意見を求めたいとプレゼンテーションを終了した。


増田氏「端的に、技術と事業の魅力をお話しいただきました。露地栽培やハウス栽培など、これまでのように土を使う栽培ではなく、籾殻や寒天を培地にして栽培できる、室内の微量の光線で栽培できる、というお話でした。コストもかからない。露地に比べても肥料代もいらず安く済む。労働もきわめてラクだと。地面じゃなく、高いところで栽培できるので、いわゆる腰を曲げての作業をしなくても済む。高齢者にも障害者にも優しい。それと、確かにこれまでの野菜工場というと、葉ものがメインですから、根野菜ができるのはスゴい。加えて、培地という根が生える部分については、既存ではロックウールという金属製のものを培地にするのがほとんどです。これを処分する場合は産廃となるため、処理費用もかかる、また、液体肥料が通ることで痛みも早い。それだけにコストが余計かかると言われてきました。萱嶋さんの室内栽培の仕方だと、コストが安く、自然環境にも還元できます。加えて、今日はペットボトルでサンプルをご持参いただきましたが、バイオマスプラスチックも完成させました。栽培地の大きさとしては、今ここに揚げているNICeの旗ぐらいまでの栽培地ができるそうです。籾殻の培地、自社開発した液肥、生分解可能な入れ物。この3点セットで、低労働・低コストで栽培を可能にしたわけです。さて、皆さん、萱嶋さんの技術や事業について、質問をどうぞ」

永山氏「籾殻から根が何かの養分を吸収するのですか?」
萱嶋氏「いいえ。まず生ゴミを籾殻の中で分解します。発泡スチロールの中に2kgの籾殻を入れ、さらに毎日2kgの生ゴミ入れて、手で軽く混ぜると、約1カ月で生ゴミは60kgになる計算ですが、2kgになります。量も重さも変わりません。生ゴミが分解され、魚の骨とか野菜の皮とかが発酵分解されます。微生物というのはお利口さんで、生き物なので感情があります。これは種だから成長させてね、という気持ちを持つと、生ゴミは分解し、種は成長させるんです。屋上でも室内でも露地でもどこでもできます。畑に籾殻を入れると、堆肥や化学薬品、殺虫剤も入れずに、このネギができます。露地栽培で堆肥を入れると、余った窒素分、塩素分があるために、ネギや野菜が苦くなったり、辛くなったりします。化学薬品を入れると苦味が強くなります。それらを入れずに、野菜を栽培できる。露地栽培にも生かせるというのが特徴になります」

増田氏「キーワードは籾殻ですよね。最近はあまり見かなくなりましたが、籾殻はどう調達していますか?」
萱嶋氏
「東北地方ではありますし、九州にもたくさんあります。逆に、お金を出すから持って行ってくれ、というところが多数ではないでしょう か。今年のように台風が少なければ、お米はたくさんできますから、籾殻の処分に皆さん困っています。それを生かして美味しい野菜ができる。大阪や京都では 籾殻が少ないです。ですから、奈良とか和歌山とか近辺にはありますので、ちょっと手間ですが取りに行っていただければと思います。または、自動精米所で ちょっといただいてくるとか(笑)。ネギは発砲スチロールで3年間、雨水だけで育ちました。3年間というのは、その実証実験を頼んだ人がそれ以降やってい ないのでデータがないからで、実際はそれ以上できると思います。それと、NICe日記にも書きましたが、この籾殻の下には昆虫の幼虫がぎっしりいます。カ ブトムシを売ってもいいです。ですから、上を食べて、下で儲けるという発想でもいいです(笑)」
増田氏「なるほど、面白いですね。ご存知の方もいるでしょうが、籾殻を土の上に置いておくと、カブトムシなどの虫は本当に良くわかってい て、そこをめがけて来ます。蛹室という空洞をつくって、そこで繁殖するのですね。おがくずでも出てきますね。籾殻は本当にスゴい力があります。ほかにご質 問は?」

増山氏「これは蛍光灯で、室内で、とのことですが、棚をつくる、外枠をつくるとなると、お金がかかるじゃないですか。要は、蛍光灯を使わなくて、外でできませんか? 外に棚をつくって、太陽光でできないのですか?」
萱嶋氏「太陽光でやると、ビニールハウス内は40?50℃になるんです。それで室内で栽培することにしました。ビニールハウスに換気を付けて、下の方に冷たい空気を送るとか工夫すればできます」
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増山氏「ビニールハウスではなく、まったくのソラ、屋外でやるのは?」
萱嶋氏「それは できます。露地でできます。私のネギも同じです。場所を選びません。日本全国どこでもできます。ただ雪の時はダメですが、霜が降りる時は苗を、ネギでした ら10cm成長させておけば、成長します。それだけ元気のいい根が張っていれば野菜は成長できます。雪が降らず、霜の寒さなら野菜は栽培できます。また宮 崎で、夏に38℃くらいになっても成長できます、温度はあまり関係ありません」
増山氏
「自分の家の屋上や庭に棚を設けて栽培できるということですね?」
萱嶋氏「そうです、それもできますので、ぜひやってみてください」
増田氏「そういう意味だと、どんな光でも大丈夫、露地でもいいということですね。土地がいっぱいある方はそれでもいいし、屋上の緑化にもいい。もちろん場所がない人でも室内でできるということですね。ほかにご質問は?」

加藤氏
「どんな野菜でもできるのですか? 適合しない野菜はあるのですか?」
萱嶋氏「ホウレンソウには石灰が必要なので、できにくいです。それとブロッコリー類。ほかは全部できます」
一瀬氏「この液肥は病気や害虫の発生がほぼなく栽培できる、と記してありますが、一般の土壌でも効果があるのですか?」
萱嶋氏「はい。竹やぶの畑でやりましたが、同じ結果が出ました。竹やぶというのは夕方になると蚊が出るんです。ほかにも幼虫がとんでもなくいっぱい出ます。ですが根が強ければ、茎に幼虫がついても食べないのです。虫が食べる葉というのは、痛んでいるものです。逆に食べさせてください。そういうのは虫に食べさせて、いいところは人が食べてください。そういう方法でネギをつくりました。共存共栄ができるやり方です。そうでないと農業はできません」
一瀬氏「たとえば家庭菜園などで、葉を虫に喰われたとか聞きますが、家庭菜園用にこの液肥を、自分でつくって撒けばいいんですか?」
萱嶋氏「できます。その時に、ひとつだけ。水のやり方とか、水はけが悪いとか、そういうのが一番の問題になりますので、ご相談いただければクリアできます。露地でもどこでも同じですが、水はけの悪い土地では野菜は病気になりやすい。なぜなら根が痛むから。根が痛んだ野菜は初めから死にます。根を大事にしてください。上のほうは勝手に育ちますんで。皆さん、栽培の時に目に見える上のほうだけを見ると思いますが、本当は根を見てください。空気の温度より地温を見てください。ですから、見るところがちょっと違っているだけで、そこをしっかり見れば野菜は育ちます」

山本氏「同じく液肥についてですが、この液肥は御社で製造するのですか? それとも製造委託して大量製造できるものですか? 液肥を売ることで御社は商売をするのか。その液肥はどのくらいの価格で提供できるのか。また、園芸店などで流通できるほどのところまでいっているのか、それともどこかと組む必要があるのでしょうか?」
増田氏「生産力、流通力の問題ですね。どうでしょう?」
萱嶋氏「リンゴ箱ありますよね、あれで2kgぐらいなのですが。1カ月分解すると液肥の量がドラム缶4本分ぐらいになります。それを1000倍に薄めて使ってもらいたいのです。ですので、量産は可能です。それだけの技術は持っていますが、私はネギづくりだけに一生懸命になっていますので、液肥も籾殻も付属として出てきたもので、野菜工場も同じように付属としてつくったものだと思っています。皆さんはネギよりそっちのほうに興味があるでしょうが、私はネギが好きです(笑)」
増田氏「ということは、山本さんでもつくれるということですね」
萱嶋氏「はい、先程言いましたように、発泡スチロールの箱に籾殻を入れて、生ゴミを入れる」
増田氏「その生ゴミは、ちゃんとした生ゴミでないといけないですよね。中性洗剤がついていたらいけないですよね」
萱嶋氏「イカンです」
山本氏「うちには生ゴミ処理機があって、3年ほど稼働しています。攪拌して堆肥ができるんです」
萱嶋氏「それは堆肥、ですよね。私のは堆肥ではなく、液肥です。この世から全部なくしてしまうんです。機械を使うと電気代が高いので、電気は使いません。 ランニングコストをゼロにして、全てをゼロにしたところから始めないと、露地栽培には負けると思いましたので。ですから、発泡スチロールに籾殻を入れて、 自分達の食べ残したものを入れて、ちょっと自分達の手で日に1回ぐらい攪拌してもらえれば、骨とか皮とか、魚一匹丸ごととか、二枚貝とか、豚の頭まで分解 できます」
増田氏「まるまる消える?」
萱嶋氏「はい、消えます。シイラって知っていますか? 大きな魚。あれも分解できます」
増田氏「1mぐらいある魚ですね」
萱嶋氏「はい。ちなみにビンやカンは分解できませんが、ビニールは縮みます。なぜなら、ビニールには塩分が入っていて、微生物が食べます。化学薬品を入れると乳酸菌がありますので、ある程度は処理してくれますが、一定量を越えるとアウトです」
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増田氏「萱嶋さんじゃなくても液肥の製造は可能なのですね? 法的に権利をおさえているわけではないのですね?」
萱嶋氏「特許は出願中です」
増田氏「誰でもつくれるけど、つくるなよ!ということですか? 製法特許ですか?」
萱嶋氏「製法特許です」
増田氏「茅原さん、弁理士さんとして、どうですか?」
茅原氏「家庭内で自分でつくるのは問題ないですが、事業としてやる分には抵触します。家庭内で個人的にやる分には特許権侵害には当たりません」
増田氏「それでは、山本さん、個人的には大丈夫です(笑)」
 
菊池氏「確認ですが、籾殻と生ゴミさえあれば誰でもできる?」
萱嶋氏「そうです」
増田氏「逆に、専門的過ぎたり、材料の調達が難しいものであったりしてはだめなわけですね」
萱嶋氏「みんなが使えないと、技術として意味がないと思います」
参加者「土がなくてもいいのですか?」
萱嶋氏「できれば、赤土と籾殻とを6対4で混ぜてもらうと、根の貼りがもっと良くなると思います」
増田氏「園芸店など、どこでも手に入る赤玉土でいいのですよね?」
萱嶋氏「はい、そうです」

田村氏「露地のような普通に自然の中で育てると、光の向きに如実に反応しますよね。そうすると、蛍光灯でもそういう傾向が強くて、蛍光灯の位置と植物の位置を割と厳密に調整しないといけないのですか?」
萱嶋氏「蛍光灯は普通、上に付いていますよね。ですから植物も上に伸びます。大学などでは横にもありますよね。そうすると野菜の向きがあっちこっちいくと思うので。僕は上にひとつ付けています」
増田氏「蛍光灯は拡散が広いと思いますね、ほかの光源に比べても。そんなに角度がぶれないのでしょうね、真上にあれば」

藤原氏「秋田の実家が農家なの で、こういうのがあればすごく便利だと思いました。ただ自分の家はベランダがある程度で、ベランダ農園をやるとした場合、液肥をつくる時の臭いはどうで しょうか?」
萱嶋氏「約2日で生ゴミの臭さは消えます。もっとも臭う魚の内臓を入れた時ですら1週間で臭いは消えます」
藤原氏「個人宅のベランダ菜園でも十分ということですね。これをホームセンターで販売する予定は?」
萱嶋氏「すみません。今のところネギで一生懸命です(笑)」
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増田氏「まさにそこです。スゴいことを考えて、スゴい技術を持っているのに、ご本人はネギにしか興味がない。だから、その部分は、皆さんの中から『俺が やって流通させよう』という起業家精神が出てくるといいんですよね。萱嶋さんが事業に目覚めないうちがチャンスなのです(笑)。まさに今、そういう話しに なってきましたので次の話題に進めます。誰でもつくれる、使いやすい。臭いや環境の問題を考えても、大きく展開しようと思えばできる。小さくやることもで きる。さて、どんなところへ、どんなカタチで売っていくか、展開してくか。ご意見をいただければと思います。ホームセンターや園芸店は考え付くと思いま す。BtoC、個人的なところも考えられますね」

原澤氏「籾殻と生ゴミ、液肥という言葉が出てきていますが、液肥はどんな形状なのですが? たとえば、植物活性剤のようにアンプル状で流通させることは可能なものなのか。籾殻がなくても大丈夫なのですね?」
萱嶋氏「そうです。もうひとつ、この液肥は2、3年腐らずに大丈夫です。EMは半年や1年と聞いていますが、この液肥は臭いもないですし、腐ることもありません」
原澤氏「無味無臭ですか? 色とかは?」
萱嶋氏「ちょっと茶色です」
増田氏「パッケージの形状やコストの問題はあるでしょうが、アンプル状で小ロットでも、缶売りでもできますね」
増山氏「プロセス、つくり方、環境、あまり消費者に魅力がないと思います。消費者はもっと安価で無農薬で、安全なもの、月に1、2万も払って栽培している 人もいますし、ベランダキットも売っている。個人の人たちに、環境やプロセス、こだわりを言うよりも、結果を売ったほうがいいような気がします。土がない ところで、というのがポイントだと思うので。御社の商品が売れるためには、何か宣伝になる、TVで取材されて何かのきっかけで面白みが出ると、今まで見向 きもしなかった人に売れ始めるんですよね。海外でゴミの上に住んでいるような貧しい人たちのことをTVでよく取り上げていますよね。そういう人たちが、生 ゴミでつくって、野菜栽培して食べていけるみたいな物語がTVで出た後に、それが大手の生活用品専門店で販売されているとなれば、そういう企業も面白みを 感じると思う。土がないところで育つというところにポイントを置いて、社会貢献的なところから宣伝活動すればいいと思いますね」
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増田氏「ふたつキーワードがありましたね。コストがかからない、つまり貧困な地域でも可能だということ。それと土が不要であること。逆に、都市に住んでいる人は、土に憧れていますよね。少しでも土に触れたいという欲求がある。土がなくてもできるという半面、土がないからつまらないという人もいるかも知れませんね。私はこの技術を聞いた時に、BtoCとは思いませんでした。昨今、工場が減産していますよね。ラインを外して、敷地が余っているような工場が全国にたくさんあります。そういう、工場を撤去していたところに、この施設をつくって、低コストで野菜工場化してみたらいいのではないかと、最初に思っていました。ちょっと視点を変えてみましょう。BtoBとしてどうでしょう。永山さん、関心がある分野だと思いますが、どうですか?」
永山氏「はい、僕もそのために大阪から来たようなものです。僕も野菜工場の研究を始めて半年以上になるのですが、ある野菜工場を経営されている方が嘆くん です。どれだけ無農薬で栽培しても、スーパーで叩かれると。『海外から輸入した農薬漬けの野菜はこれだけの価格で手に入る。だから、これだけ落とせ』と。
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でも無理なんですよね。だから萱嶋さんの言うように、コストゼロから考えなくてはいけない、というのは、すばらしい視点だと思います。僕は逆に魅力に感じ たのは、究極のロハスだという点です。すべて自然なもので栽培できる。そういう意味では、日本は意識が遅れていると思います。ニューヨークなどでは、自分 らのビルの屋上で無農薬栽培をボランティアでして、売ったり食べたりしている。僕自身、研究していて、少しクエッションなのです。化学肥料を水に溶かし て、循環させて、強制的に根から吸収させて、蛍光灯の光しか当てていないことに。食べてみて、何となく味気がないんです。お日様の下で、オヤジが田舎でつ くっている野菜のほうがうまい。萱嶋さんの方法で、微生物が溢れている培地で育てた野菜はスゴくおいしいんだろうなと思います。すべて自然に返る。有害な モノは何もない。逆にアメリカとか砂漠とかもありでしょうが、健康思考、エコ思考が高いところのほうが売れると感じます」
増田氏「何しろランニングコストがほとんどかからないことで、その分、価格にも反映できるわけですから、競争力も高まりますよね。個人が自分で楽しむというよりも、極めてロハスで、なおかつ価格競争力が高い商品が提供できるという意味で、企業向けという気がします」

齋田氏「特許出願中であれば、液肥を製造して販売するのがビジネス的にいいと思うのです。もし、液肥として売るなら、シンボルマークとかネーミングとかもやらなくては。もっと、わかりやすくなるのではと思います」
増田氏「そうですね。ただ、それを全部、萱嶋さんに要求するのは大変です。彼は発明家でありネギ命ですから(笑)。これはマーケティングの人としっかり組んでいかないといけないですよね。この威力をスゴいと思って、ビジネスとして組みたいと言う人がいればいいと思います」
山田氏「知り合いの一級建築士で、ガーデニング専門の人がいます。建物の中にガーデニング要素を入れることを常に考えていて、ビルの中の土がない環境で、エレベーターの脇などを緑化しています。問題は、収穫です。高い場所のところでどう収穫するかを考えていくと、ビルの中に流しそうめんのように液肥を流す。そうすると、ビルなどの建物の中でもできるんじゃないかと」
増田氏「萱嶋さん、可動式の栽培棚などは使っていますか?」
萱嶋氏「雨どいを生かして、流しそうめんのように培地を入れると野菜の栽培はできます。もうひとつ。液肥が薄いと長い作物ができます。濃いと短いのができます。茎が堅くて太くて大きいものができます。液肥の割合によって、大きさも味も変えることができます。野菜の栄養というのは、液肥、生ゴミに比例しますから。それを薄めたり濃くしたりすることによって、つくる人が何も求めているかの個性が出てきます。もうひとつは、例えば東北と宮崎でもダイコンひとつでも味が違います。ネギもそう。関西では薄い味、関東では濃い味が好まれますよね。液肥の濃淡を変えることで、その土地のネギができる。その土地の特徴にあった野菜ができます」

増田氏「それでは、もう一度、どういうところへ展開したらいいかについて」
田村氏「どう利益を出せるかはわかりませんが、ニーズがあるなと思ったのが、病院です。入院中に自分のベッドの脇にあったらいいなという話をちょうどしていました。それと、自分は園芸をやっていますので、興味を持ったのは園芸療法という意味も含めてです。病院や障害者施設で導入したいと思っていても、していない施設が多いんですよね。いくら病院でも、外に出るのは良しとされていないので、室内でできるなら。ある程度の規模ならホールもあるし。そういうところを利用してはどうかと。体を動かしたほうがいいけれど、まだ退院できない入院患者さん向けに、作業療法の一環として、かつ楽しみとして、室内でやる。大きな病院なら、食事に提供できるのもいいのではないかと」
鈴木氏「思い出したのがコカコーラです。その歴史を思い出しました。最初は濃い液だけを卸したんですね。後々に缶で売っている会社を買収して、両方でやっている。BtoB、BtoC、いろんな選択があると思いました。毎年、大規模に買ってくれそうなBに対して、特許出願中というのは強みだと思うので、そこをビジネスパッケージして、マーケティングを絡めてやれば需要はあると思います。Cだと単価が低い割にやることが多く、質問などの問合せが多かったりするんですけど、企業体力がつくまでは大手何社かを相手にしたほうがいいと思いました」

増田氏「ちょっと整理しましょう。さきほど私が言ったのは、きわめて標準的な意見だと思います。生産設備が余っている中小の工場、敷地が余っていて、収益が落ちてきている企業の例を出しました。すでに農業参入している企業もありますね。しかしコストが高くてなかなかうまくいっていない。そこに対して、萱嶋さんの技術を入れていったら、今までとまったく違うコストでできますよと。いってみれば、既存企業の新規事業。特に製造業、それと建設業にも向いています。重機を置く場所を含めて敷地を持っている。しかし稼働率が悪い。そういう土地の生産性が下がっている業種に提案できますね。資料の写真では、15坪の施設に棚をつくっています。写真を見ても、さほど建設費用はかかっていないことがわかります。設備投資としては抜群ではないかと。これは標準的な考え方だと思うのです。さぁ、ここからもっと広げて、違う視点、意見をお願いします」

菊池氏「自治体はどうでしょう。生ゴミの有効活用と土地の有効活用ができる。さらに給食センターで食材に使うとか」
増田氏「ひとつ言いますと、家庭から出るゴミはいろいろ入ってしまうのです。洗剤とか、余っていた薬とか。その点、スーパーなどの生鮮ゴミは確実ですね。肉、魚、野菜。そういうのは不純物が混ざりませんが、家庭ゴミは混ざるのですよ。ですので、一般家庭から収集してきた生ゴミだと難しいかなと」
菊池氏「では、チェーン展開している飲食店。今、自社ファームで野菜栽培している企業があるので、そういうところとか」

一瀬氏
「今、普通に栽培している農家さんにメリットはないのですか?」
萱嶋氏「あります。化学薬品を使って栽培している農家さんに切り換えてもらうと、2年ぐらいで無農薬に近いカタチになります。塩分がなくなるので、苦味がなくなり、おいしい野菜ができます。その畑でしかできない自社ブランド野菜ができます」
一瀬氏「最大のお客さんは、一般の農家さんじゃないですか?」
 
増田氏「連作はどうですか?」
萱嶋氏「ネギで3度つくっています。連作はできます」
増田氏「連作というのは、同じ土地で同じ作物を続けてつくるということなのですが、普通だとできませんね。どうしても土壌が傷むので、通常だと違う種類のものを植えないといけないのです。同一作物を、一定の品質で常時、出荷し続けるということは、農家さんにとって大変なことです。これもクリアできる、可能なのですね」
萱嶋氏「はい」
増田氏「大手飲食店で大きな農場を持つこともありでしょうが、各店舗でつくる野菜、当店の野菜というのもひとつアピールになりそうですね」
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山田氏「切り口としてCO2はどうですか。CO2排出量削減で大手企業はみんな悩んでいます。そこに切り込んではいかがでしょう」
萱嶋氏「そこまで考えていませんでした」

原氏「船乗りの人とか。遠洋へ行く人とか。自衛隊とか。新鮮な野菜を欲しい人いますよね。遠洋漁業とか」
増田氏「大型船なら船内で十分つくれますね」
萱嶋氏「船の話しは3年前にありました。でも提案があっただけで、その時にまだ僕らの技術が確立できなかったのでお断りしました。農家で土地が余っている所もたくさんあるので、そういうところに野菜工場つくって苗を育て、遊んでいる畑に植えて育てるということもできます」
増田氏「農家さんは、種類によっては種から育てますけど、苗を買ってきて栽培することも多いですからね。いい苗なら買ってくれますね」
林氏「宇宙ステーション」
増田氏「無重力はまだ実験していない?」
萱嶋氏「5年前にネットで見たのですが、同じことがうちの方法でできるのはもうわかっています。ですから宇宙環境事業センターに持って行き、いろんな議論をさせてもらいました。5年前のことで、『日本ではまだ始まっていない。別なところへ持って行ってくれ』と言われましたが」
藤原氏「障害児施設とか。最近仕事がなくなってきていますから」
増田氏「そうですね。ほかにはありませんか」

長嶋氏「その液肥に興味があるのですが、科学的な根拠なり、どこか大学の研究室に預けたりしていないのですか?」
萱嶋氏「販売するためには宮崎県の肥料検査センターで調べてもらって、成分表と販売許可をもらっています」
長嶋氏「何が効いているのか、萱嶋さんは実践でわかっていらっしゃると思うのですが、大手に話しを持って行く際に、何がいいのか裏付けが必要かなと思います」
萱嶋氏「カリが一番多いんです。普通の化学薬品と違って、カリが多い。カリは茎を成長させる、根を成長させる特徴があります。もうひとつ、窒素が少ないです。窒素は空気中にあるので、それ以上はもう必要ないんです。ですから空気中の窒素を利用してカリがあるとくっついて野菜の成長を促してくれるんです。それが一番大事なところです」
永山氏「微量元素は入っていますか? たとえばマグネシウムとか。もし、入っていたら、大手の肥料メーカーと闘えますよね。水耕栽培の肥料を使っているのですが、いろんな種類があって使い分けています。微量元素が入っているなら、萱嶋さんの液肥でOKですから」
萱嶋氏「2価鉄が入っています。これは植物を成長させるために一番大事なものです。暗室の中で成長させるために2価鉄があることでよくなったと、宮崎大学の教授がネットでも証明を出しています。生ゴミ中には、カニ甲羅とか、骨とかありますので、カルシウム、ミネラル要素が入っています。それを詳しく調べろというのは大変ですが、ある程度のことはわかっています」
長嶋氏「ということは、品質が一定ということではないのですね、生ゴミによって違ってくるということですよね?」
萱嶋氏「それ、僕もびっくりしたのですが、野菜だけだと不安定なのですが、魚の骨などがある程度入いると、液肥の分析では一律になります」
長嶋氏「だとしたら、大手食料品スーパーにそのノウハウを売られると面白いと思います。生鮮の生ゴミは毎日出るのですから、そこで液肥をつくって、回収して、それをBtoB、BtoCに売られると、かなりの儲けになりますし。それに先程、二酸化炭素削減の件が出ましたが、スーパーとしてはエコを非常に目指していて、太陽光発電などもやっています。そんな中で、非常に引きになりますので、スーパーも喜ぶと思います」
増田氏「長嶋さんのおっしゃる通りですね。スーパーもゴミは困るわけですが、逆に液肥化しようとなればいいですよね。籾殻さえあればできると。スーパーでもこれまで、堆肥をつくるという取り組みはあったのですが、その生産には馬糞が必要です。ですが最近、地方の公営競馬がどんどん減っていて、馬糞が手に入りにくくなってきています。関東圏だと、高崎に競馬場があって、そこに頼っていたのですが、閉鎖されました。いくつか堆肥を有機でつくる取り組みはありますが、大変で進まず、頭打ちになっていました。これなら馬糞もワラも要らないですから、スーパーが独力でやるには可能性があると思いますね。でも、何度も言いますが、萱嶋さんご自身はそこまでやる気がないのです」
萱嶋氏「はい、ありません(笑)」
増田氏「ねっ(笑)。だから、やったもの勝ちなので、いいビジネス材料だと思うんです。日本初で全世界に発信できる。貧困の街、宇宙ステーション、大手スーパーでもできる。齋田さんが言われた通り、今は愛想のない商品なので、これからビジネスとして取り組むことは多いのですけれど。宝の原石みたいな技術だと思います。長嶋さんが言われたように、その原石ぶりの証明をもっと徹底的にすることと、一方で、サポートできる協力者が必要かと思います」 

金澤氏「成長速度はどうなのですか?」
萱嶋氏「濃いと遅くなります。100倍の濃度だと野菜の色は緑が濃いのですが、成長が遅くなります。1000倍だと色は黄緑になりますが、成長は早くなります。水だけだと、それより遥か遅く成長します。HB101(天然植物活力液)も試してみましたが、確かに成長は早い。ですが、実が割れたりして商品にならないのが結構出てきます。私たちは見える速度でやりますので、無駄のない商品になります」
増田氏「先程、竹やぶの土地でもコントロール可能という話でしたが、成長速度も、濃縮%によって変えることができるということですね。農業支援を水戸でやられている金澤さん、どうですか、これまでのお話では」
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金澤氏「そうですね。今、農業を取り巻く環境はいろいろ変化がありまして、考え方いろいろあるでしょうが、この籾殻に興味を持っています。お付き合いさせていただこうかと思っています。成長速度が良くて、太陽光も必要ない、培地も必要ない、という点を考えますと、九州の宮崎から列車に乗せて東京に着くのにちょうど15日かかるんです。JRで。そうすると、この間に、成長がほぼ終わっていて出荷できますと。移動費もさほどかからずに。消費地にそのまま地産地消ができるなと」
増田氏「スゴい話ですね。梱包や箱積めもしないで済みますね」
金澤氏「問題は東京から帰る時です。宮崎には必要なものがないんですよね、東京に必要なものがあっても、宮崎に持ち帰るものがない。こういうところをもうひとつ考えてあげられると、こういう商品は非常に良いものになると思います」
増田氏「行ったり来たりができるといいわけですね」
金澤氏「私は、農業分野が物流とどう絡むかというのを考えないといけないと思います。それで今回の案件を聞きにきました」
増田氏「なるほど。極端な話ですが、その時代時代によって、物流は異なります。JRさんにはまず石炭車があった。やがて石油が入ってきてタンク車が出てきた。砂利を積んで走ってきたように、今度は野菜棚を積んで、そこに培地を置いて、そのままガーッと走りながら野菜が成長していくような栽培列車というのができても面白いですよね」
金澤氏「可能性は非常にあると思います」
増田氏「電力などは電車が走ることで採れますね」
金澤氏「自然エネルギーで列車の速度ぐらいあれば十分です、いろいろなエネルギーが採れます」
増田氏「さきほど原さんから意見が出た船もそうですが、動く中、物流そのものが、むしろ生産の現場となり一体化していくような」
金澤氏「そういう風になっていくべきだと思いますね」
増田氏「そういう輸送の面から考えても、宝物になるかもしれませんね」

山田氏「今、大手SNSではネットの中で農業をするゲームがすごく流行っています。みんな夢中になってやっています。でも現実とはリンクしないんですよね。これがどこでも簡単に誰でも栽培できるなら、ゲームをつくっている会社に、この技術を売って、トマトつくるとかトウモロコシつくるとか。ゲーム会社は現実とリンクさせたがっています。そういう業界に持って行くと、爆発的に売れる可能性がありますよね」
増田氏「そういうネットで野菜をつくるゲーム、最初はどうかと思いましたけれど、農業への最初の入り口として関心を持ってもらうには大事なことですね。いきなり田んぼを借りてきても、農作業はできないわけですから。電車のシミュレーションゲームもそうですが、本当にリアルで、やりたくなりますものね」
山田氏「液肥の濃度で成長スピードを上げれたり、光で大きくなるんですよね? そういうのをネットから指示して、多めにとか、ゲーム会社で実施すれば、早く育つ。そういうゲーム感覚で作物をつくれるのではないかと」

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石田氏「容器が気になっています。容器単体でも魅力的でないかと」
増田氏「そうなのですけれど、もう時間が来てしまいました。容器だけでまたひとつの技術分野なので、これはこれで話し合いたいところなのですが。萱嶋さん、また来られますか(笑)」
萱嶋氏「いや、東京は遠いっちゃから(笑)」
増田氏「逆に、みんなで宮崎へ行けばいいんですよね。とにかくこの技術はスゴいです。このつくりあげてきた力を生かすには、マーケットと接着してくれる起業家の方々の応援が本当に必要です。もう時間になりましたので、この後、ぜひいろいろとお話していただければと思います。皆さん、どうもありがとうございました」

 

■PRタイム

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原克也氏
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永山仁氏
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上久保留美子氏
原克也氏/プロの整体師として顧客の体のケアに務めながら、世界初の皿割りワゴン「八つ当たりどころ」で全国各地のイベントを回っていることなどを自己紹介。これは、単なるストレス発散のための皿割りではなく、破壊療法という心理療法のひとつであること。また、使用する皿は、もともと廃棄処分される美濃焼を利用し、割った後には100%リサイクルされるため、エコ貢献にもなっている点もアピールした。国内外のメディア取材を受けているが、近々では9月30日にフジテレビ系の特番「おこりびと」に出演予定で、収録日に応援に駆けつけたNICeなメンバーも映る可能性があると述べた。また、10月25日には、大阪府岸和田市立浪切ホール祭りの広場に出展する予定であり、詳細はNICe日記を見て欲しいとあいさつした。

永山仁氏/2カ月連続で大阪から参加。製造請負・人材派遣を主に、今期43期目を迎える“ものづくりのプロフェッショナル集団”の経営者であり、4月からフォークリフト教習事業を開始したその経緯を、ノート型パソコン画面に示しながら紹介。この新事業が、NICe登録3カ月後に参加したNICe大阪定例会で、増田氏の講演中にあった「4つの選択肢」のうちのひとつ、“新規マーケットで従来サービスをやる”に該当しているとわかった時には、超?驚いたと語った。そして、NICeメンバーである寺田勝紀氏とのつながり成果で、受講申し込みが急増したと報告。来年から女性講師による女性のためのコースも増設。また、10月7・8には大阪勧業展に出展するほか、現在、野菜工場事業で教育現場と地域貢献トライアングルを計画中だとアピールした。

上久保留美子氏/8月にNICeとわだを開催以降、つながりを実践していることを報告。NICeとわだ開催のきっかけは、6月に新潟県十日町市で開催されたNICe十日町であると述べ、東京在住でありながら故郷のために何かしたい人、双方で頑張っている人たちと協力していきたいと語った。その十日町の生産者・加工者との交流会を、10月16日に『なみへい』で開催すると紹介(10月16日?19日に東京・表参道の新潟館『ネスパス』で開催される、十日町の物産展『ふるさと十日町食と生活体感フェア part3』に併せ上京)。首都圏と地域がつながることで何ができるかを考えながらの食事会であり、ぜひ皆さんにもご参加をとアピール。十和田、十日町のように「十」つながりで、今後は十勝も誘いたいと述べた。


■交流会

茨城県から参加した金澤弘之氏の乾杯の音頭で交流会がスタート!!

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20091014140234.JPG 本日の料理も、料理人・鈴木信作氏の 自信作7品&フルーツ。プレゼンターの萱嶋氏が栽培した幸葱(こうねぎ)和え、長野県東御市 無農薬ナスの揚げ浸しと無農薬ホウレンソウのお浸し、沖縄県産 紅豚の肉じゃが、トリティーヤの皮でチリビーンズピザ、自家製ミートパイ、石川県輪島産 目鯛とズッキーニのフリット、高知県四万十川 青のり和風リ ゾット、長野県東御市産 巨峰。
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定刻22時を迎えお開きの時間に。清水洋美氏のあいさつと、
1本締めで第5回東京定例会は幕を閉じた。
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撮影・取材・文/NICe編集委員 岡部 恵