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つながり力で起業・新規事業!
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Vol.19【増田紀彦の視点・列島改造論の根底に流れていた理想】




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                       2014.6.23 
   「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.19

     起業支援ネットワークNICe http://www.nice.or.jp/

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このメルマガはNICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の中小企業支援・創業支援機関の方々に送信しています



  ┃目┃次┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
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【1】「事例に学ぶ! 新事業実現法」

 新たなつながりで誕生した新たなビジネス事例、
 その起点となる発想と実現へのポイントを紹介

【2】「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

 厳しさを増す経済・経営環境に立ち向かうために、
 増田代表が送る、視点・分析・メッセージ

 第18回 
 「列島改造論の根底に流れていた理想」

【3】「pickup! NICeな仲間の日記から」

 全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い
 学び合うNICeのSNSの中から、投稿記事を転載

【4】最新情報
 主宰・増田紀彦代表「切磋琢磨の会」
 第4回 開催速報、他11本

【5】活動予定
 NICeの主な勉強会



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    「事例に学ぶ! 新事業実現法」

     第19回
     夫婦の夢に、応援の輪が幾重にもつながり
     ぬくもりと笑顔あふれる牧場カフェ開業へ
     
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 北海道鹿追町/NICe協力会員・戸草勢一(とくさ・せいいち)さん
 戸草牧場・ぬくもりカフェ  代表
 http://tokusafarm.net/
 NICe会員情報はこちら
 http://www.nice.or.jp/category/members/members-hokkaido
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◆夢への一歩を日々実行し、文字に残すことで自信を強める

自分のためより、人のためなら何倍も力が湧く、頑張れる。
北海道鹿追町で酪農業を営む、牧場主3代目の戸草勢一さんもその一人。
地域活動にも人一倍尽力してきたが、いつかは自ら育てている
乳牛のミルクを生かし、牧場カフェをオープンしたいという夢があった。
しかし、すでに近隣には飲食店も少なくなく、早朝から忙しい牛の世話。
「うまくいくわけがない」と知人から一笑されて以来、
夢を語らない時期もあった。

だが、これは自分だけの夢ではない。
料理上手な妻・由佳子さんの長年の夢でもある。

もともと勉強家で、様々な本を読み学んできた戸草さんは、
「否定されて自信を失くすようではダメだ!」と
さらにメンタル面を強化すべく、道内外の講座も積極的に受講し、
良いと思えば即実践、心身と経営の基礎づくり、自分磨きに励んだ。

そのひとつが、1日に何かひとつ、夢実現のために行動すること。
毎日プログを書き、小さな気づきや失敗にさえも感謝し、
夢へ向かう一歩として記すように努めた。

「夢を掲げておくと、落ち込むことがあっても、
この経験も必ず夢実現に役に立つと思える。
1日を振り返り、メモでもいいから文字にすることが明日への力になる。
だから、どんなことでも感謝し、学び、それを書いていこうと決めました」
自ら“感謝名人”と呼び、感謝の回数まで記録していった。


◆発信することで得た有形無形の応援が、さらなる推進力に

オープンまで準備期間は5年、目標を2015年と定め、
ブログやSNS、またセミナーなどの場でも、
「牧場カフェのオープンを目指します!」と堂々と語るようになった。

発信を続けるうち、想像以上の人々が共感し、協力・応援が相次ぐ。
結果、予定よりも1年早い2014年5月、
自宅敷地内に牧場のミルクでつくるソフトクリームや軽食をそろえた
『戸草牧場・ぬくもりカフェ』をオープンさせることができた。

予定が早まったきっかけは、2013年4月、
友人が語ってくれた、夢に見たという真っ白な牛の物語。
「夢の中で、両手両足を縛られた真っ白な牛が困っていた。
その牛を助けたら、お礼に願いを3つ叶えてあげましょうと。
しばらく家族や親戚の人と食事をしていなったので、
『家族や親戚の人と食事に行きたいです』と答えると、
魔法のステッキでクルリンパと魔法がかかって、
一瞬でそこは素敵なレストランに……」

それを聞いた戸草さんは、
「うちにも真っ白な牛のユキちゃんがいる!
ユキちゃんのミルクでつくるソフトクリームを
お客さんの夢を叶える“ソフトドリーム”にしよう!」と思いつく。


◆プレオープンで改善を重ね、目指すは“日本一のソフトクリーム屋”

当初は、交通量が多い国道沿いに出店する計画だったが、
酪農業を営みながらの新規事業だけに、無理のない投資と労力で
少しずつステップアップしていこうと、自宅敷地内でのスタートを決断。
迷った時は、「何のためにやるのか?」と常に初心に立ち返った。

こうして2013年9月には友人知人を招き試食会を行い、
さらに改善を重ね、2014年5月、正式オープンを迎えた。

店舗横に建てたくつろぎ空間も、「夢」にあふれている。
来店客に夢を書いてもらい、その夢カードを壁に張り出しているのだ。
「夢を文字にすること、誰かに語ることで
力を貸してくれる、応援してくれる人が、こんなにいるんだと
私自身が実感しています。人と関わることで夢は具現化していくんだと。
みなさんの夢も叶えたい。その一歩が、この夢カードです」

日本一のソフトクリーム屋を目指す戸草さん。
ならば、日本一を体験しておこうと、
日本一の高さを誇る富士山登山も計画している。
いずれは子どもたちと一緒に、牧場とカフェを経営したいとの夢も生まれた。

十勝の雄大な景色を眺めながら、“ソフトドリーム”を味わえば、
夢が途切れることはない。そんな魔法の力が湧いてくる。





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    「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

     第18回 
     列島改造論の根底に流れていた理想
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【多くの批判を生んだ列島改造論】

田中角栄元首相が他界してすでに20年。
今では、元首相が提唱した「日本列島改造論」を知る人も少ないだろう。
もっとも、政府が高速道路や新幹線による高速交通網の整備を、
熱心に推し進めてきたことは、多くの人が知るところだ。
その政策の根拠になっていたのが、列島改造論である。

当時、国を挙げて取り組んだこのプランは、
地価の上昇を引き起し、ついにはインフレを発生させてしまう。
また、結局「儲かるのは土建屋だけ」という批判を招き、
それが、後々の「公共工事は悪」というイメージの元にもなってしまった。


【なぜ、列島改造だったのか】

だが私は、元首相がこのプランを訴えるに至った動機には共感する。
書籍化した『日本列島改造論』の「むすび」の一部を引用する。

「人口と産業の大都市集中は、繁栄する今日の日本をつくりあげる原動力であっ
た。しかし、この巨大な流れは、同時に、大都会の2間のアパートだけを郷里と
する人びとを輩出させ、地方から若者の姿を消し、いなかに年寄りと重労働に苦
しむ主婦を取り残す結果となった。(中略)かくて私は、工業再配置と交通・情
報通信の全国的ネットワークの形成をテコにして、人とカネとものの流れを巨大
都市から地方に逆流させる“地方分散”を推進することにした」

どうだろう。40年以上前の文章とは思えない切実さを感じないだろうか。

元首相は新潟県中越地方の出身。寒冷地の貧困を痛感していた人であり、
今で言う地域格差を何とかせねばという思いが、ひしひしと伝わってくる。

だが、批判的に言えば、この文章が「古くさく感じない」のは、
今も、この課題が解決されていないからであり、であれば、列島改造論は、
その理想を叶える方法としては不適切だったということになる。


【出稼ぎの歴史にピリオドを】

信越地方や北陸地方、そして北海道や東北の多くの地域の経済活動が、
冬期、降雪と積雪によって大きく制限されることはご存じのとおり。
とくに、屋外を基本的な職場とする一次産業は、もろにその影響を受ける。
だから出稼ぎに就いた人の多くは、農家の人たちだった。

寒冷地から都市にやってきた人たちは、慣れない環境の中、
厳しい労働と周囲の差別に耐えて働き続けた。
出稼ぎの悲しい歴史を綴った記録は多々あるので、詳細は割愛する。

ただひとつだけ書いておきたいことがある。
高度成長期に少年だった私も、当時、新潟県や東北地方の人々の方言を
揶揄した経験がある。恥ずかしいことをした。

私は、今、寒冷地の農家が、冬でも収入を得るための手伝いをしているが、
私の少年期の負債が、私を突き動かしているのは事実だ。


【芽が出てきた冬の農業】

田中元首相の現役当時は、「冬に農業など不可能」と思っていたはずだ。
その考えをひっくり返さないと、本当の意味での列島改造は進まない。

実際、そうした取り組みが徐々に芽を出し始めている。
それこそ新潟県の中越地方では、降雪後に掘り出す「雪下にんじん」が
有名になってきた。それを加工したジュースも、好価格で販売されている。

また、福島県の会津地方では、雪下キャベツの栽培に取り組んでいる。
冷たいと思われる雪だが、雪の中は零度以下にならないため、
作物は凍りつかず、むしろ、そのままの状態で糖度を増していく。

あるいは北海道の十勝地方では、
温泉熱を活用した、冬のマンゴー栽培が広がっている。
ほかにもまだまだ、様々な挑戦が行われている。
それらの作物や加工品を、市場と結びつけることか私の使命だ。

四季を通じて営める農業(と加工業)の確立は、
結果的に、TPPによる「市場の冷え込み」への処方箋にもなるだろう。

<一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>




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    「pickup! NICeな仲間の日記から」
 
    第18回
    池田美佳 さんの『あたりまえを実感中』
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全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合う
NICeのSNSの中から、ご本人の承諾を得て投稿記事を転載。
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最近、当たり前で、いつも自分で言っていたことなのに
それをことごとく実感中です。

それは、地域には地域に合った仕事が必要ってこと。

富山市に暮らす夫婦は、実家近くに住み、共働きの人たちが多い。
って、ことで……
保育園の数は多いけど、ママも働いてないと入れない&払えない月謝。
だけどパートのママさんも多いから、
幼稚園で2歳児クラスが認可されている数少ない市。
(中部圏では長野と富山だけらしい)

とはいえ、以前書いた「あったらいいのに」の
「託児付き映画館」もないし、「託児付き歯医者」もない。
(調べたら都会ではあるのよね〜〜)

だから、幼稚園児対象のクラスを展開すれば、
幼稚園から帰ってきた
エネルギー有り余る子供をお持ちのママさんたちの目を引くはず。
金額もそこそこで、体も動かせて…。

でも、送り迎えが大変だから、やっぱり親子参加がいいのかな?
たった一時間のクラスに送って、迎えてって時間のつぶしようがない。
親見学OKにすると、子供たちも本領がなかなか出ないし……
親子だと、さらに本領が出ないか……

って、最近うだうだと歯を磨きながら考え中。
だって、歯を磨く時ぐらいしか一人の時間ないんだもん(笑)。

あ、娘、無事入園しました(*^^)v
入園式はママまさかの発熱で参加できずでしたが(>_<)
パパといっしょに立派にこなしました(*^^)v

毎日行くのが楽しみで、早起きしてくれるので助かります。

※2014年6月6日投稿
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 富山県富山市/NICe協力会員・池田美佳(いけだ・みか)さん
 つながリンク えん 代表
 NICe会員情報はこちら
 http://www.nice.or.jp/category/members/members-hokuriku

●NICeのSNSの中に投稿されている、フレンドからの紹介文
「ガッツがあってパワフルで、素直で涙もろい。人間の愛らしさを
 すべて形にしたら、こういう人になるんだ!と思わせてくれるチ
 ャーミングなお人です。みかちゃんと出会ったおかげで、新潟県
 十日町の棚田でのお米づくりも初体験。お米の有り難さも美味し
 さもより増しました。輝くような“みかスマイル”で、これから
 もたくさんのご縁を広めてくださいね!」


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    NICe最新情報→ http://www.nice.or.jp/info

《report》 6月21日更新
  主宰・増田紀彦代表「切磋琢磨の会」
  第4回 開催速報
  http://www.nice.or.jp/archives/23277
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《News》 6月21日更新
  同日開催決定! 増田紀彦代表主宰「切磋琢磨の会」
  スペシャル&第6期NICe社員総会
  http://www.nice.or.jp/archives/23227
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《report》 6月17日更新
  つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!
  第23回NICe全国交流セミナーin名古屋 レポート
  http://www.nice.or.jp/archives/23019
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《Mr.NICe》 6月14日更新
  増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」48
  「アナロジカルでいこう!」
  http://www.nice.or.jp/archives/23004
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《News》 6月13日更新
  新設:メルマガ バックナンバーズページ
  http://www.nice.or.jp/archives/22957
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《News》 6月8日更新
  NICe増田紀彦代表理事が、
  福島県6次化事業体サポート事業コーディネーターに就任
  http://www.nice.or.jp/archives/22918
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《Mr.NICe》 6月7日更新
  増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」47
  「親近感の源泉」
  http://www.nice.or.jp/archives/22898
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《report》 6月7日更新
  NICe協力  地域企業の人材力強化育成事業 
  対談形式講演会in横手 レポート
  http://www.nice.or.jp/archives/22779
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《News》 6月4日更新
  新年度を迎え、会員規約・会費要項を更新しました
  http://www.nice.or.jp/unei
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《News》 5月31日更新
  切磋琢磨プロジェクト決定! 6月スタート
  「大爆笑!! NICe的ビフォーアフター」
  http://www.nice.or.jp/archives/22501
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《report》 5月29日更新
  NICe頭脳交換会 in 熊本 開催報告
  http://www.nice.or.jp/archives/22673
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  NICeのリアル活動 イベントや勉強会等のお知らせ
   

6月24日 第13回 広報勉強会(NICe会員主催の勉強会)
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6月26日 第12回 経営初心者のための個別指導付き勉強会in 新橋(NICe後援)
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6月30日 NICe協力「女性のパワーが、地域産業を熱くする!」第2弾 in 横手
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7月03日 第20回 NICe東海 頭脳交換会
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7月12日 第5回 NICe和歌山 頭脳交換会
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7月15日 第14回 経営初心者のための個別指導付き勉強会in 新橋(NICe後援)
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7月23日 第26回 たまビジネス元気塾(NICe会員主催の勉強会)
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7月26日 主宰・増田紀彦代表【切磋琢磨の会】スペシャル
     &同会場にて、一般社団法人起業支援ネットワークNICe総会
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 上記は、NICeのSNS登録を問わず、どなたでも参加いただけます。
 詳細は予定一覧からどうぞ http://www.nice.or.jp/real_schedule
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 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃  
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沖縄と南北海道では、夏の高校野球の地方大会が始まりました。
つい4カ月前まで「寒い寒い」と言っていましたが、
もうすぐ夏本番ですね。

2月からスタートし、毎月第3木曜日に、
NICe登録の有無を問わず、起業しているいないに限らず、
定員20名の少人数制で開催している、
NICe増田紀彦代表理事主宰の「切磋琢磨の会」。
第5回目となる7月は、特別に定員枠を拡大し、
土曜日・午後開催の「スペシャル版」で実施されます。
「つながり力」による連携ビジネスを続々と生み出すために
切磋琢磨する特訓の場へ、
みなさん、どうぞ全国各地からお越しください。
詳細・お申し込み方法はこちら
http://www.nice.or.jp/archives/23227

次号の「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンは、
2014年7月23日に配信予定です、お楽しみに。
(NICe広報・岡部)



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■ 〒152-0001 東京都目黒区中央町2-6-8-1F
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■ TEL&FAX (03) 6316-9029
■ Email: jimukyoku@nice.or.jp
■ 代表理事 増田紀彦

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